2010/01/28
知的所有権という法律を理解していない政治家に対して、また1人のミュージシャンが怒りを露にしている。しかも今回は、ちょっとヒネリの効いた面白い展開になっているのだ。
今回怒っているミュージシャンはTHE EAGLESのメンバーJOE WALSHで、イリノイ州選出の共和党候補がWALSHの楽曲「WALK AWAY」を歌詞を変えた上に勝手に使用していることに激怒。しかもこの候補者の名前は、なんと同じ“JOE WALSH”という。さっそくL.A.に拠点を置くミュージシャンのWALSHの弁護士PETER PATERNOは、ただちに楽曲の使用をやめるよう政治家のWALSHに爆笑ものの手紙を送った。
まず手紙の冒頭では、政治家のWALSHに対して「アメリカの著作権について理解していたほうが、あなたのために有益だと思う」と触れた上で、「他人が権利を持っている著作物を、その著作権者の許可を得ないまま政治キャンペーンなどに勝手に使用することはできない」と懇切丁寧に解説。そして「おそらくキャンペーン活動に忙しくてお忘れだったのだと思うが、それはダメです」と書き記している。
更に続けて、「アメリカの著作権法では、勝手に歌詞を変えてはいけません。楽曲にバカげた歌詞を付けて改ざんするのは違法行為です。あなたがなぜJOE WALSHの曲を使ったのか理由は明白ですが、さらに明白なのは、あなたやあなたのスタッフが書いた歌詞よりも、ミュージシャンのJOE WALSHはずっと優れた歌詞を書くことです」と記したという。
そして手紙には、「名前が同じであるがゆえに、ミュージシャンのWALSHがあなたの活動に深くかかわっているという誤解を生みかねないので、彼の楽曲の使用にはくれぐれも細心の注意を払っていただきたい」という警告文も記載されているそうだ。
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